| 説明 |
RED WING(レッドウィング)11-INCH ENGINEER #2966(11インチ エンジニア #2966)エンジニアブーツ 茶芯 Dワイズ グッドイヤー製法 ノンスティールトゥ 1930年代の名品、再び。 1905年、アメリカはミネソタ州で創業したRED WING(レッドウィング)。 すでに靴づくりのスペシャリストであったチャールズ・ベックマンと14人の仲間によって設立されたレッドウィング。 と、普通ならブランドの創業から特徴までを紹介するのがいつもの流れ。 でも、レッドウィングに限ってはそれ不要。 なぜなら、わざわざ説明する必要がないほど永遠のスタンダードと呼べるアメリカ製ブーツだからだ。 エンジニアブーツの起源は1930年代に遡る。 鉄道機関士や工場労働者のために考案され、靴紐が機械に絡まる事故を防ぐためにレースレス仕様で誕生した。 甲を締めるベルトと、直線的に立ち上がるシャフトは機能から導かれたディテールであり、やがて“エンジニア”の名で呼ばれるようになる。 その合理的なデザインはワーカーの足元を支えるだけにとどまらず、戦後にはバイカーやロッカーズに受け継がれ、アメリカンカルチャーを象徴する存在へと発展した。 無骨でありながらスマートなシルエットは、ワークウェアからファッションシーンまでを跨ぐ普遍的なスタイルとして浸透していく。 今回復刻されるモデルは、1996年にわずか一年間だけ生産されたスチールトゥではなく、樹脂製トゥキャップを使用した希少な「968」がベース。 スチールトゥを必要としない状況や、固い先芯がフィッティングの妨げとなるケースに対応し、エンジニアブーツを快適に履く人のために用意された仕様だ。 アッパーには茶芯のブラッククロンダイクレザーを採用。 黒の塗膜の下から茶色の地肌が浮かび上がることで、履き込むほどに豊かなコントラストを刻み、唯一無二のエイジングを楽しめる。 ヴィンテージブーツに見られる風合いを、自らの足で育て上げることができるのも大きな魅力だ。 ディテールも見応えがある。 甲と履き口に配されたアジャスターベルトはフィット感を調整する実用的パーツであり、同時にエンジニアブーツを象徴する意匠。 シャフトは真っ直ぐに立ち上がるストーブパイプ仕様で、無駄を削ぎ落とした潔さを漂わせる。 さらに緩やかなカーブを描くヒールシェイプは、ライディング時の安定感と美しいフォルムを兼ね備えている。 木型にはエンジニア専用の50番ラストを採用。 低めの甲とシャープなシルエットが描くラインは、無骨さとスマートさを両立する独自の存在感を放つ。 ワークブーツとしてのタフさを残しながら、スタイルとしての完成度を高めた設計だ。 鉄道機関士の足元から、バイカー、そしてファッションシーンにまで広がったエンジニアブーツ。 その歴史と文化を背負う一足が、RED WINGのアーカイブから再び蘇った。 履き込むことで浮かび上がる茶芯の表情は、自身の生き方とともに唯一無二の物語を刻んでいく。 ■商品番号/ 2966 ■靴幅/Dワイズ(ウィズ)■素材/レザー ブラック・クロンダイク アウトソール ネオプレーンコード インソール レザー 製法 グッドイヤーウェルテッド ラスト(木型) No.50 ■原産国/MADE IN USA |